この記事のもくじ
賃貸と持ち家はどちらがお得なのか論争に終止符を!
数年前から、友人たちに家を買うか賃貸か、どちらがいいだろう?と聞かれることが何回かありました。
持ち家がお得か、賃貸がお得かという論争は昔からありますし、
ブログ記事でもYouTubeでもそのたぐいの動画はとても多いように思います。
ここで、不動産屋さんでも投資用マンションを販売しているわけでもない
公平中立の立場のFPの私からどちらがいいのかという話をしてみたいと思います。
こちらの記事の内容を動画で見たい方は約8分で下記からご覧いただけます。
当ブログ記事は動画の内容に加えて、さらに加筆をしております。
世の中の意見は賃貸?持ち家?どちら?
ネットなどで調べてみると、持ち家に住んだ場合と賃貸に住んだ場合のシミュレーションなどが書いてある記事が散見されます。
たくさんの記事をみると、持ち家がお得!賃貸がお得!と両方の結論が出てきます。
さらには都内23区に住むなら買ってしまったほうがお得などと言う意見もあり、本当に様々です。
結局、賃貸と持ち家ならどちらがいいのか?
結局、
- シミュレーションの前提条件
- その人の価値観など
によって一概にこれが絶対の正解だ!とは言えないんですね。
シミュレーションをするにしてもまったく同じ物件で賃貸と分譲が比較できないので、同じエリアの同程度での家という前提になりますし、「●年後にリフォームがあるとして」、というように不確定要素を仮定した形でのシミュレーションが多くなります。
また、買う場所にもよります。
首都圏か地方なのかでも、物件が資産になるかどうかなど、その後の考え方が変わってきますね。
ちなみに、私が見たYouTubeの動画のなかでは、リベ大の両学長の動画でも答えはあなた次第とあります。他にも勝間和代さんもYouTubeではライフスタイル次第とお話しされています。
きのこの山とタケノコの里。
今後一生どっちかしか食べられないとしたらどっち?
って質問と似ていると個人的には思うんですね。
その答えってつまりは好みによる!
と、言えそうです。
なので、実際のところ絶対に「賃貸だ!」「持ち家だ!」とは言い難いように思います。
持ち家の特徴 メリット・デメリットの比較
とは言え、持ち家と賃貸にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
住宅を購入するか、それとも賃貸に住み続けるか。
それを判断するにも、まず、一般的な持ち家と賃貸の特徴をそれぞれ知っておくことは必要です。
もちろん、家族がどんな構成でどれくらい資産があるのか、家がどんな立地や物件なのかということもにも左右されるので、一般的な傾向としてご覧ください。
持ち家のメリットとデメリット
持ち家のメリットとデメリットは以下のようなものが挙げられます。
メリット | デメリット | |
持ち家 |
|
|
メリットとデメリットはそれぞれ裏返しの関係ですね。
持ち家のメリットを解説
総じて、持ち家に言えることはこちらです。
持ち家のメリット①住宅の質の高さと自由度の高さ
持ち家の造りと言うのは、賃貸の物件よりも質やスペックが高い傾向にあります。
特に新しい物件は、耐震性、省エネ性、耐久性などに優れた造りをしていることが多いです。
(賃貸でも分譲マンションや戸建てを所有者の都合で賃貸に出している場合などもありますが)
さらに、自分の持ち物ですからリフォームしたり、戸建ならば建て替えをしたりと、自分の思うように自由にすることができます。
もし、新築を買う場合は、マンションでも戸建でも、購入時から注文をある程度自由につけることができますね。
持ち家のメリット②税金面や制度面で金銭的なメリットがある
現金で買わない限りは、住宅ローンを組むことになります。
住宅ローンを組むときには、通常、団体信用生命保険(略して団信)というものに加入します。団信は住宅ローンを組んだ人が万が一亡くなった場合などに、住宅ローンの残りの返済額をその保険金で完済する保険です。
さらに、住宅ローンを組むと住宅ローン控除が使えます。
このようなお金に関わる制度は、賃貸に住んでいたらないものですね。
持ち家のメリット③資産になる
その物件の資産価値(首都圏か地方か、駅からの距離、築年数、広さなど)にもよるので一概に資産になるとは言えませんが、賃貸との最大の違いは少なくとも物件を売却することができます。買ったときの金額よりは下がってしまったり、二束三文の金額になったとしまったとしても、いくらかでは売ることができるわけです。
また、老後の資金に困った場合には、自宅を担保にすることでリバース・モーゲージという金融商品を使うことができます。こちらは、自宅を担保にお金を借りる仕組みで、生きている間は返済をせず、亡くなったときに自宅を売却することで返済をするものです。
持ち家のデメリットを解説
持ち家のデメリット①大きな初期費用や固定資産税といった負担
家を買うときには家のお金、つまり住宅の販売価格だけでは家が買えません。
購入時には契約書に必要な印紙税、登記が必要なので登録免許税や司法書士報酬、不動産取得税、住宅ローンの借り入れ費用などが必要になってきます。
この初期費用は合計で、新築マンションならば物件価格の3~5%、中古や戸建ならおよそ6~8%が必要と言われています。
また、住宅を所有していると、固定資産税と都市計画税が毎年かかります。
固定資産税は不動産の評価額に対して1.4%、都市計画税は市町村に払うものなので地域により異なりますが、およそ0.3%です。土地と建物の両方にかかります。
持ち家のデメリット②転居などの自由度の低さ
引っ越しや住み替えをしようと思ったときには、物件を売るのか貸すのかと考えるでしょう。いずれにしても買い手や借り手が現れないといけないですし、賃貸よりは気軽に引っ越しや住み替えがしにくいですね。
賃貸の特徴 メリット・デメリットの比較
賃貸のメリットとデメリット
では次に賃貸のほうを見てみましょう。
まずは、メリットからです。
メリット | デメリット | |
賃貸 |
|
|
賃貸のメリットを解説
賃貸のメリット①ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる
賃貸の最大のメリットは身軽さだと考えます。
引っ越しや住み替えをしようと思ったときにも、気軽に住居を変えることができます。
家族構成がかわって家が手狭になったときなど、大きめの家に住替える、またはその逆などがしやすいですね。
賃貸のメリット②金銭面での身軽さ
先ほど持ち家でお伝えしたように、持ち家では初期費用や固定資産税がかかるとお伝えしました。さらにはローンを組めば最大で35年の借り入れ期間となり、長い期間にわたって負債を背負うことになります。
賃貸ではそれらがないのが特徴ですね。ただし、賃貸も2年に1回などの更新費用がかかってきます。
賃貸のメリット③メンテナンスなどの手軽さ
持ち家では設備の点検や修理などは自分で行わなくてはなりません。一方、賃貸ならばオーナーがその物件のメンテナンスを行うことになりますので、自分でする必要がありません。
賃貸のデメリットを解説
賃貸のデメリット①住んでいる以上はお金を払い続ける
当たり前ですが、住んでいる以上はずっと賃料を払い続けなければなりません。老後の生活が年金だけになる場合は、不安が残る方も多いかもしれません。
そしてどんなにお金を払い続けても、その物件が自分のものになることはありません。
賃貸のデメリット②住居の自由度が低い
賃貸は借りているものですから、壁に穴を開けたり、改築したりと、自分勝手にはできません。
自分の好みの間取りやデザインなどをすでに世の中にあるもののなかから選ばないといけないですね。
持ち家と賃貸のその他いろいろなお話し
一般的なメリット・デメリットは上記にあげたとおりです。
ただし、他にもこんな場合があるかもしれません。
たとえば、お勤めの会社によっては賃貸だと住宅手当が出る場合もありますよね。会社の条件にもよりますが、家を買ってしまうよりも賃貸に住み続けているほうが実質の負担が少なくてすむなんて場合もあるかもしれません。
あるいは、経営者の方ならば家を会社で購入する、もしくは借りて社宅扱いにするなんてことも考えられます。
またさらに上を行く発想ですが、ホリエモンさんは家を買ったり借りるよりもホテルに住んだほうがよっぽど安いなんて話もされていました。
ただ、みんながそれができるかというとそうではなかったり、子育てするなら決まった地域で庭つきの家がいいなーなどの考えも人によってあるかと思います。
まとめ
やはり、賃貸か持ち家かはその人の価値観に大きく左右されます。
私の知り合いでも、持ち家に住んでいる人もいますし、持ち家を売って、賃貸に住んで、また持ち家を買ったという人もいます。
賃貸だろうと持ち家だろうと、自分の生涯で稼ぐお金のうち、ある一定の割合を家にかけることになるにはかわりありません。自分がどうしたいのかがもっとも重要かと思います。
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